【業界動向】

Napsterの破産処理に向けた前準備か?

独BertelsmannがNapsterの資産を800万ドルで買収

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http://www.bertelsmann.com/news/press/press_item.cfm?id=5559
http://www.napster.com/

 独メディア大手のBertelsmannは17日、オンライン音楽交換サービスの米Napsterの資産を800万ドルで買収することで合意したと発表した。これに伴い、先ごろ一部報道で辞任が伝えられたKonrad Hilbers氏がCEOとして、創業者のShawn Fanning氏がCTOとして同社にとどまることになった。

 Napsterは、最も人気の高いオンライン音楽交換サービスを提供していたが、大手レコード会社との著作権侵害訴訟により、2001年7月にサービスを停止。その後、大手レコード会社から楽曲配信のライセンスを受け、合法的な楽曲のみを交換可能とする有料サービスの提供を計画していた。2002年1月にはベータ試験を開始し、第1四半期中に本サービスの提供を予定していたが、大手レコード会社との交渉が難航し、サービスの開始を延期していた。これによって資金繰りが悪化し、同社に出資しているBertelsmannに資産を売却することにしたようだ。

 Napsterの資産買収について、BertelsmannのJoel Klein会長兼CEOは「Napsterの取締役会と合意に達したことを嬉しく思う。我々は、アーティストに対しては作品を配信するための最良の機会を提供し、消費者に対しては広範な選択肢を提供することに注力する。新たなビジネス手法を生み出すのは容易ではないが、Napsterは率先して、著作権を遵守してアーティストには報酬を支払い、消費者にエンターテインメントを提供するビジネスモデルを見出していく」とコメントしている。

 Bertelsmannの傘下には大手レコード会社のBMGがあり、Bertelsmannではまず、BMGの楽曲をNapsterで合法的に配信する可能性が考えられる。しかし、BertelsmannがNapsterそのものではなく、その資産を買収することは、Napsterの破産処理に向けた前準備だという見方もある。

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(2002/5/20)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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