【実験】

「Google Labs」が公開、Googleが試す新技術の実験室

■URL
http://labs.google.com/
http://groups.google.com/groups?hl=en&lr=&safe=off&group=google.public.labs

 米Googleが22日までに「Google Labs」サイトを開設した。これはGoogleのエンジニアが実験しているさまざまなソフトウェアを公開し、利用者のフィードバックを基にそのアイディアが有用なものであるかを見極めようという試みだ。Googleではさっそくニュースグループを開設し、サービスを発展するためのアイディア、批評、あるいはサービスに使われている技術が公開特許を侵害しているかどうかについての情報も求めている。

 現在開設しているサービスは4つある。ユーザーインターフェイスに関わるものとして、Googleをキーボードだけを使って操作できるようにする「Keyboard Shortcuts」と、電話を使ってGoogleにアクセスできる「Voice Search」がある。さらに「Google Sets」では、与えられた5つほどのキーワードを基に、そのキーワードが含まれるより広い意味での概念を理解し類義語を表示してくれる。例えば「Amazon」「Barnes and Noble」などと入力すると、オンライン書店を探してるのだということを理解し、「Books a million」や「Borders」などさまざまなオンライン書店の一覧をリストアップする。また「Google Glossary」はさまざまな専門用語の意味を表示する簡単な辞書のようなサービスだ。

 「Keyboard Shortcuts」や「Google Sets」などは使用感が良く、実用的な用途に使うこともできるだろう。しかし、GoogleはFAQの中でこれらのサービスは実験的なものであり、サービスの品質を保証するものではなく、サーバーが落ちたり、サービスが突然無くなったりすることがあり得ることを警告している。実際「Google Glossary」はサーバーが頻繁に落ちるため、利用者がニュースグループに報告しているという現状もある。

 これらのサービスや今後Google Labsに登録される新しいアイディアがGoogle本体にいつか統合されるのかは、今後サービスに対するアクセス数やユーザーからのフィードバックがどれ位増えるかにかかっている。

(2002/5/22)

[Reported by taiga@scientist.com]

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