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http://www.antivirus.com/corporate/media/2002/pr052102.htm
米Trend Microは21日、企業ネットワークにおいてウィルスを隔離して拡散を防ぎ、影響を最小限に抑えるための戦略「Enterprise Protection Strategy」を発表した。同戦略では企業に対して、柔軟性の高いアーキテクチャーに基づくサービスや製品、集中管理、「TrendLabs」への迅速なアクセスなどを提供するという。
Trend Microは今後数カ月以内に、3種類のサービスを提供開始する。これらは、ウィルスのパターンファイルをリリースする前に攻撃の情報を提供して防止できるようにする「事故発生防止サービス」、ウィルスの生き残りをネットワークから取り除いて攻撃後の保護を強化する「損害査定・駆除サービス」、「事故サイクル管理・報告サービス」の3種類。
Trend Microによると、新しい種類のウィルスや既存ウィルスの変種が毎月500種類も登場しており、企業は従来のウィルス対策ソフトを利用するだけでは攻撃に対して脆弱だという。例えば、Nimdaのような複数の感染経路で攻撃を仕掛けるウィルスに対しては、ゲートウェイやサーバー、デスクトップなどのウィルス対策や損害査定を系統的に行なう手法はないという。
Trend Microの戦略は、ウィルス事故のライフサイクルを、事故防止、パターンファイル配布、および損害査定の3段階で包括的に管理することで、企業のウィルス対策を系統的に行なう新たな手法を提供するとしている。
(2002/5/22)
[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]