【提訴】

米レコード協会など、ファイル交換サービスの米Audiogalaxyを提訴

■URL
http://www.riaa.com/PR_story.cfm?id=520

 米レコード協会(RIAA)は24日、ファイル交換サービスを提供する米Audiogalaxy.comに対し、数百万曲もの楽曲の違法交換を促進したとして、大手レコード会社や音楽出版社、作詞作曲家などがニューヨーク連邦地裁に著作権侵害訴訟を起こしたと発表した。

 訴えを起こしたのは、大手レコード会社を代表するRIAA、音楽出版社を代表する全米音楽出版社協会(NMPA)、NMPAの下部組織で音楽著作権管理団体のHarry Fox Agency、およびNMPAに加盟している多数の作詞作曲家。原告側は、Audiogalaxyが数百万人ものユーザーに対し、著作権付き楽曲の違法な複製や配信を意図的かつ故意に促進したと訴えている。

 訴えによると、Audiogalaxy.comを通じて、Boys II MenやCeline Dion、Enya、Beatles、Billy Joel、Madonnaなどの楽曲を初めとする多数の楽曲が違法に配信されていたという。このような問題を解消するため、RIAAの企業および法務担当のMatt Oppenheim副会長が訴訟を起こす前にAudiogalaxyに対して警告したものの、無視されたという。

 Oppenheim氏は「AudiogalaxyとNapsterは同類だ。Audiogalaxyは、現在最も人気のあるヒット曲をはじめ、多数の著作権侵害曲をユーザーに提供することで収益をあげている。Audiogalaxyに著作権を守るよう訴えたが、実質的にあらゆる楽曲の提供を続けている」と非難している。

 AudiogalaxyはNapsterがサービスを停止した後、FastTrackなどとともに人気が急上昇しているファイル交換サービス。2001年9月には、無料サービスに加えて機能やサポートを追加した有料サービスを開始している。RIAAなどは昨年10月、FastTrack系列のファイル交換サービスを提訴しており、今回Audiogalaxyを提訴したことで、主要なファイル交換サービスはほとんど全て著作権侵害訴訟を起こされたことになる。

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(2002/5/27)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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