【ワールドカップ】

横浜の国際メディアセンターが公開される~ピッチサイドでも無線LANが利用可能

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http://www.avaya.co.jp/press/2002/02_05_24.html
http://www.avaya.co.jp/press/2002/02_04_25.html

 あと3日後に開催が迫った「2002 FIFA World Cup Korea /Japan」の日本側国際メディアセンター(International Media Centre YOKOHAMA:IMC横浜)がプレス向けに公開された。IMC横浜は、期間中1万2,000人のメディア関係者、4万人のボランティアが利用すると予測されている。

 IMC横浜と韓国側のメディアセンターであるIMCソウル、日韓両国の運営事務局本部と20のスタジアムなどをつなぐ音声・データ統合ネットワークを構築したのは、公式スポンサーの米Avayaだ。今大会では初の試みとして、VoIPによるインターネット電話や、ピッチサイドでの無線LANシステムなどが導入された。Avaya社regional Managing DirectorのDoug Gardner氏によれば、「FIFAは、VoIPの導入で通信コストの削減をもくろんでいる」という。

 また、27ヵ所の拠点(日本のスタジアムのうち3ヶ所で、身分照会センターが別の建物に収容されているため)は、二重化されており、どちらかのIMCに障害が発生しても1ヵ所で全会場分の対応が可能になっているという。IMCと各会場は、ATMネットワークで接続されているが、バックアップ用に公衆電話交換網(PSTN)も準備されている。なお、このネットワークは、シンガポールのリモート診断センターおよび米国のデータサービスセンター(フロリダ州とコロラド州)から24時間管理されている。

拠点イメージ ネットワークイメージ

 Avaya社Vice President Integrated Marketing CommunicationsのPaul Myer氏は、「15社しか存在しないFIFAの公式スポンサーになり大変光栄だ。世界最大のスポーツイベントで我が社の音声データ統合ソリューションの信頼性を証明したい」と語った。

米AvayaのPaul Myer氏(左)とDoug Gardner氏
ジャケット左胸に大会ロゴが誇らしげだ

 さて、IMC横浜はパシフィコ横浜の展示ホールをすべて利用した巨大なスペースだ。館内に入るためにはIDパスによるゲートでの認証に加えて、X線による身体・荷物検査を受けなくてはならない。施設内は、14台のインターネット端末が用意されているほか、無線LANの基地局が設置されている。各国のプレス関係者が心地よく取材活動に従事できるように、ライセンシーグッズを販売するキオスクや、簡単な運動ができるエリア、日本国内の観光案内所などが用意されている。特徴的なのは、JAWOCが用意した「日本庭園」だ。茶室では実際に茶の湯を体験することができるほか、京都の竜安寺の石庭をモチーフにした庭を作成したという。国際報道センターも併設されているので、「日本庭園を背景に、ニュース中継などを行なって欲しい」(JAWOC広報)と自信満々だった。

敷地内に入る時に身分照会を受ける 一時的に貸し出されたプレスパス
24時間保守管理
ひたすら広いプレスブース
無線LANの基地局
2台のプラズマディスプレイにネットワーク監視状況を表示
大会マスコット
中継で川平慈英が大騒ぎしそうな日本庭園 茶室の入り口は少し大きめに作ってある

(2002/5/28)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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