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分類メニューにより数クリックで目的の書籍へ

オンライン書店のBarnes & Noble.comが新ナビゲーションを導入

■URL
http://browse.barnesandnoble.com/

 オンライン書店大手の米Barnes & Noble.comは28日、目的の書籍までをナビゲートするための新しい方法「BookBrowser」を導入した。これは、Endeca社の検索技術を基にBarnes & Noble.comが開発したもので、実際の書店をオンライン書店にしたというレベルとは異なる新しい体験をユーザーに提供するものとして注目だ。

 BookBrowserのトップページは書籍の分類メニューとなっており、メニューを奥までたどっていくと40万ものカテゴリーに分類されているという。さらにメニューをたどっていく途中で左側に表示される、テーマ、著者、体裁、価格、賞、ベストセラー、推薦書などのさまざまな項目により検索を絞り込めるようになっている。

 例えば、従来のオンライン書店でプログラミングを題材にした伝記ものの書籍を見つけるには、「伝記」の欄を見ていくか「プログラミング」の欄を見るか、あるいは目的とするプログラミング言語や科学者の名前をキーワードに検索していくという方法が一般的だった。しかし、この方法では見落としがあるかもしれないという問題だけでなく、多くの本を検索結果の上から順に見ていかなければならないという大きな欠点があった。

 BookBrowserでは、この場合、まずトップページから「コンピュータ」、「プログラミング」と辿り、次いで左側メニューの「関連する書籍」の欄から「伝記」を選択すればよい。現在は結果として3冊の書籍が表示されるが、プログラミング言語「ADA」の開発者ADA Byron氏の伝記やプログラミング言語「APL」に関連する書籍など、いずれもプログラミングを題材とした伝記ものの書籍であり、たった数クリックで目的の書籍の一覧が得られたことになる。

 Barnes & Noble.comには数百万の書籍がデータベースに登録されているが、実際の書店ではこれだけの書籍の中から好みの物を取り上げることは困難だ。実際の書店以上の方法でナビゲートする仕組みをBarnes & Noble.comが導入したことは大きな意味があるといえるだろう。

(2002/5/29)

[Reported by taiga@scientist.com]

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