【買収】

仏AlcatelがTeleraを買収、コールセンター業務をWebとVoiceXMLで補完

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http://www.genesyslab.com/about/news_events/telera.html

 仏Alcatelは29日、米TeleraをAlcatelの「Genesysコールセンター部門」と統合すべく買収することを発表した。買収はAlcatelの株式1億3,600万ドル相当との株式交換方式で行なわれ、Teleraの株主の承認を経て2002年6月に完了する予定だ。

 Alcatelの「Genesys」は、電話によるコールセンター業務を行なうためのソフトウェアやソリューションを開発・販売している。VoiceXMLを使用してWebにアクセスできるTeleraのソフトウェアを買収することにより、ユーザーがセルフサービスでWeb上の情報を電話を通して得られるようにする。

 Teleraの「Voice Web Application Platform」は、複数の特許取得済みの技術とVoiceXMLなどの標準規格を組み合わせており、すでに米大手キャリアQuest CommunicationsがVoiceXMLソリューションを提供する際の基盤として採用しているほか、コールセンター業務大手のFirst Data/Call Interactiveがコールセンターの基礎として採用しており、実績を積んでいる。

 これらの企業は、音声やプッシュボタンを利用してWebの情報にアクセスし、オンラインバンキング、注文内容の確認などをセルフサービスで行なえるようにしている。また、ユーザーが設定した条件により、飛行機のフライトのキャンセルや状態の変化などを音声で伝えるアプリケーションや、イントラネットの従業員名簿に外から電話でアクセスして電話番号やメールアドレスを手に入れるシステムも構築されている。

 この買収についてAlcatelのeBusiness Group社長Olivier Houssin氏は「AlcatelによるTeleraの買収は、音声とデータネットワークを統合するアプリケーションを構築するための我々の戦略の鍵となる部分だ」とコメントした。

(2002/5/30)

[Reported by taiga@scientist.com]

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