【調査結果】

新興のIMサービス「Trillian」、AOLやMicrosoft、Yahoo!ら大手IMを追撃

■URL
http://ir.jmm.com/ireye/ir_site.zhtml?ticker=JMXI&script=410&layout=-6&item_id=300753
http://www.trillian.cc/


Trillianのスクリーンショット。コンタクトリストには「AIM」「MSN」などの名が並ぶ

 米Jupiter Media Metrixは29日、米AOLや米Microsoft、米Yahoo!などの大手インスタントメッセージング(IM)サービスを、新興のIMサービス「Trillian」が脅かしているとの調査報告を発表した。Trillianは、AIMやICQ、Yahoo! Messenger、MSN Messenger、IRCなど、互換性のない複数のサービスを利用できるため、人気が急上昇している。

 同調査によると、Trillianは、今年2月に34万4,000人のユニークユーザーを獲得して、初めてインターネット視聴率調査の上位にランク入り。4月にはユーザー数が61万人と77%増加した。ユーザー数自体は大手サービスには及ばないものの、1カ月の平均利用時間が大手を抑えて首位を確保している。

 過去数カ月間のデータによると、複数のIMサービスを利用しているユーザーが増えている。家庭で2種類以上のIMサービスを利用しているユーザーの割合は、2000年9月にはIMユーザー全体の24%だったが、2001年9月には29%に上昇。一方、職場では18%から23%に上昇している。これは、主要なIMサービス間で互換性がないのが原因で、家族や友人、同僚など、通信する相手に合わせてさまざまなIMサービスを利用しているためだと分析している。

 Media Metrixの調査および製品管理を統括するMainak Mazumdar氏は「Trillianはいまや、だれとでも接続するためのメッセージングプラットフォームの1つとなった。Trillianのユーザー数が今後も増加を続ければ、IM市場におけるユーザー数のシェアが大幅に増えることは間違いない」と分析している。

(2002/5/30)

[Reported by hiro@nakajima-gumi.net]

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