米Network Associates(NAI)は31日、米国特許商標庁(USPTO)からネットワークのデータベースアクセスの高速化に関する特許を授与されたことを発表した。この特許番号は6,393,424の「静的なメタデータオブジェクトを使ってデータベースアクセスを減少するための方法と装置」と題するもので、クライアントコンピューターからデータベースへのアクセス要求に対してサーバーのデータベースの応答を速めるための手法について述べたものだ。
インターネットや、より一般的なコンピューターネットワークでは複数のサーバーが大量のデータを蓄積したデータベースに頻繁にアクセスすることによりアプリケーションを構成していることが多い。クライアントコンピューターがデータを要求すると、サーバーは通常複数回データベースにクエリーを発する。このように一つのクライアントから複数のデータベースクエリーが行なわれるため、このことがアプリケーションの速度を低下させる一つの要因となっている。
NAIが授与された特許の中では、サーバーの中にデータの内容を記述したいわゆる「メタデータ」を保存しておくことにより、どのデータにアクセスべきかをあらかじめ定めておき、結果として一度のアクセスでデータベースから必要なデータを取得することができるようにする。
例えば特許明細書の中に記されている事例では、メタデータはデータベースの中ではなくサーバーにおいてあり、このメタデータが複数のクライアントセッションの間共有されることでデータベースへのアクセス数が大幅に減少するとしている。
(2002/6/2)
[Reported by taiga@scientist.com]