【業界動向】

著名WebユーザビリティコンサルタントJakob Nielsen氏と協力

米Macromedia、Flashのユーザビリティ向上へ向けてガイドラインを開発

■URL
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/2002/macromedia_nielsen.html
http://www.nngroup.com/
http://www.useit.com/jakob/index.html

 米MacromediaとコンサルタントJakob Nielsen氏は3日、両者が協力してFlashを使ったWebアプリケーションのユーザビリティを向上させるガイドラインを開発することで合意したと発表した。Jakob Nielsen氏は、Webサイトのユーザビリティコンサルティング会社Nielsen Norman Groupの創立者で、ユーザビリティの分野で指導的な地位を確立しているコンサルタントだ。

 この提携によりJakob Nielsen氏は「Macromedia Flash MX」を使ってWebアプリケーションを作成する際に、アプリケーションのユーザビリティを向上させるための一般的なガイドラインを開発する。HTMLなどを使った伝統的なWebサイトの場合のユーザビリティ向上手法は成熟してきているが、Flashなどを利用した“リッチインターネットアプリケーション”の分野でのユーザビリティ開発という分野は比較的新しい。この分野でオーサリングツールで大きなシェアを持つMacromediaと、ユーザビリティの分野で指導的な立場を占めるJakob Nielsen氏が組むことには大きな意味がある。

 この提携についてJakob Nielsen氏は「Macromediaは明らかに一歩前進してMacromedia Flash MXでのユーザビリティを向上させた。この製品は、伝統的なユーザビリティとアクセシビリティーガイドラインを守るコンテンツやアプリケーションをより簡単に作ることができる。とりわけ標準化されたインターフェイスコンポーネントの追加により一貫性にかけるデザインを終わらせるだろう」とコメントした。

 Jakob Nielsen氏は、コンサルタントとしてWebのユーザビリティに関して多くのコラムやエッセーを執筆しているが、その中で一貫してFlashを含むホームページの害悪について述べ、Flashに関して否定的な論客として知られていた。

◎関連記事
障害者に対するWebサイトのユーザビリティは依然として低い~米調査

(2002/6/4)

[Reported by taiga@scientist.com]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.