【事業計画】

“時間買いできる広告枠”をNYTimes.comが開始
~テレビと似た広告手法採用

■URL
http://www.nytimes.com/
http://www.corporate-ir.net/ireye/ir_site.zhtml?ticker=NYT&script=410&layout=-6&item_id=302101

 米New York Timesのデジタルビジネス部門New York Times Digitalは3日、特定の時間帯にすべての広告枠を独占できる新たな広告販売手法「New York Times Site Sessions」を開始したと発表した。

 American Airlinesは早速この広告枠を購入しており、6月5日までの午前9時から午前10時の1時間、NYTimes.comを訪れる人はすべての広告枠でAmerican Airlinesの広告を見ることになる。

 New York Timesは、プレスリリースの中でこの広告手法の効果性の根拠としてOnline Publishing AssociationとMillward Brown IntelliQuestが行なった最新調査の結果を挙げ「テレビが夜の時間の視聴率を独占するのと同様にインターネットが昼間のメディア視聴率を独占している」とした。特定の時間枠をNYTimes.comで購入することにより、質の高い視聴者に向けた広告を表示することができるという。

 今回のAmerican Airlinesのキャンペーンを担当したTemerlin McClain社インタラクティブマーケティング部長James Hering氏は「仕事を始めるときにトップニュースをチェックしようとNYTimes.comを訪れるような質の高いオーディエンスにリーチできるのはAmerican Airlinesにとって素晴らしい機会だ」とコメントした。

 New York Timesでは昨年、「Surround Sessions」と呼ばれる広告枠の販売を開始し、インプレッションではなくサイトを訪れる視聴者のセッションベースで広告枠を販売する手法を始めており、今回の新広告はその延長線上にある。

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(2002/6/4)

[Reported by taiga@scientist.com]

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