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http://www.sophos.com/pressoffice/pressrel/uk/20020531topten.html
企業向けウィルス対策ソリューションの英Sophosは3日、5月におけるウィルスとデマメールのワースト10を発表した。ウィルス被害のワースト1は「W32/Klez-G」(Klez亜種のGおよびH)で、被害件数全体の52.9%を占めている。4月の77.8%からは低下したものの、過半数を占めており、依然として猛威を振るっている。
Sophos Americasの技術コンサルタントを務めるChris Wraight氏は「この3カ月間、ウィルス被害のワーストリストでKlez系が支配的で、当社の技術部門に寄せられた被害件数のうち過半数を占めている。Klez-Hは増殖するたびに、メールの件名や本文、添付ファイル名を無作為に生成するため、平均的なウィルスよりも見分けるのが難しい」と分析している。
ウィルス被害件数のワースト2以下は、「W32/Elkern-C」が23.7%、「W32/Badtrans-B」が3.5%、「W32/Magistr-B」が2.1%、「W32/Klez-E」が1.8%、「W32/Magistr-A」が1.3%、「W32/Nimda-A」と「W32/Nimda-D」がそれぞれ0.7%、「W32/Sircam-A」が0.6%、「W32/Flcss」が0.5%と続いている。
一方、デマメールのワースト1は「JDBGMGR」で、半数近い45.2%を占めている。Wraight氏は「このデマメールは、一般的なファイルがウィルスだと警告し、多数のユーザーをうろたえさせた。デマメールは電子メールの帯域を浪費して混乱を引き起こし、実際のウィルスと同様の危害を及ぼす場合も多い」と警告。
デマメールのワースト2以下は、「A virtual card for you」の6.0%、「SULFNBK」の4.7%、「Budweiser frogs」の3.5%、「Intel/AOL merger」の2.4%、「ATM Theft」の2.2%、「Hotmail hoax」の1.5%、「Frog in a blender/Fish in a bowl」の1.5%、「Nigerian letter」の1.3%、「A Vida e Bela」の1.2%と続いている。
(2002/6/4)
[Reported by 江藤浩幸]