■URL
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/06/6-3.html (リリース)
http://www.labs.fujitsu.com/ (富士通研究所)
株式会社富士通研究所は、利用者の特性に合った情報をわかりやすく表示する「プロファイル・マッチング技術」を開発した。
コンテンツや商品情報のパーソナライズやマッチングは、ECサイトなどで以前から行なわれている。しかし、ユーザーが入力した嗜好情報に沿って商品を推薦する方法や、購入した商品と一緒に購入されることの多い別商品を勧めるといった方法が多く、ルールの記述に手間がかかったり、ユーザー側から見て推薦理由が不明といった短所があったという。
富士通研究所の開発した「プロファイル・マッチング技術」では、ユーザーの年齢や職業といった基本情報(ユーザープロファイル)、Webページや商品などの特徴(コンテンツプロファイル)、ユーザーのWebページアクセスや商品購入履歴(事例)という3つの情報をXML技術を使って表現し、ユーザーとコンテンツの関係を学習してマッチングし、お勧めのコンテンツを表示する。通常のマッチング技術に比べて、ユーザーの興味や嗜好の深さを判断して対応できる点が特徴で、例えばユーザーが釣りの本を探している場合、初心者レベルの本を求めているのか、マニア向けの本がよいのかを自動的に学習して薦めることができるという。またユーザーになぜこの情報が推薦されているのかを表示して、ユーザーの意思決定の支援も可能としている。さらに事例が増えるほどマッチング精度が高まるほか、マッチングルール作成の手間も省けるという。
「プロファイル・マッチング技術」は富士通の企業向け製品群「INTERSTAGE」シリーズに搭載される予定で、企業ポータルやECサイト構築などでの活用を目指す。
(2002/6/6)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]