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米Accentureは7日、家庭内ネットワークを実現する“networked home”市場でベンダーの競争が激化しているが、このような製品が提供する機能に、米国消費者の過半数は関心を持っていないとする調査報告を発表した。消費者は家庭内のあらゆる端末を接続することよりも、単独の端末から即座にメリットを得たり、特にホームエンタテインメントおよびホームオフィスの分野では、端末間の連携を高めて関連する機能を動作させることに関心を持っているという。
同調査は消費者を対象に、デジタル家電に対する価値や意見、導入状況などを調べたもので、回答数は約4,500人。同調査では“networked home”を、PCやTVなどの端末、インターネット接続やケーブルなどのサービスなど、家庭内のあらゆる端末やサービスを有線または無線で共通ネットワークに接続し、相互連携する環境として定義した。
同調査によると、消費者の57%は有線接続による家庭内ネットワークを導入しておらず「不要」と答え、無線接続ではその割合は66%に上昇する。一方、消費者の57%は今後2年以内に新しいデジタル家電を導入したいと答えており、88%は新しい機器が既存のデジタル家電と容易に接続できることが重要だと答えている。
この調査結果について、AccentureのElectronics & High Tech部門のパートナーであるCharles Roussel氏は「消費者が新製品の導入に楽観的なことは、networked homeに移行するための準備が整っている可能性を示しているが、一夜にして起こることはないだろう。消費者はコストや複雑な技術に対して用心深いからだ」と指摘している。
(2002/6/10)
[Reported by 江藤浩幸]