【業界動向】

米NAI、南アのMSN利用者にアンチウィルスサービスを提供

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http://www.nai.com/naicommon/aboutnai/press/pr_template.asp?PR=/PressMedia/06072002.asp&Sel=1277

 米Network AssociatesのMcAfee Security部門は6日、南アフリカのMSN South Africaと戦略的提携関係を結んだことを発表した。この提携によりNetwork Associatesは南アMSNの利用者向けに「VirusScan ASaP」サービスを提供する。VirusScan ASaPはWebベースのアンチウィルスサービスで、ソフトウェアをインストールする必要がなく、McAfeeのウィルス探知技術を使って24時間365日ウィルスの侵入を監視する。

 南アフリカ貿易産業省によると、南アフリカ共和国の92%の企業が10人以下の従業員しかおらず、その結果としてウィルス対策のためのソフトアップデートなどの管理を行なうことができない。また、南アフリカがアフリカ大陸で最大のインターネット大国であり、その中でMSNは最大のポータルサイトであることから、アフリカ大陸全体のインターネット利用者に大きな影響を持つ。この両方の意味で、今回の提携はアフリカ大陸のインターネット利用者にとって大きな意味を持つといえる。

 この提携についてMSN South AfricaのAshika Kalyan氏は「我々の顧客は効率的でコスト効率の良いツールを提供してもらうことを我々に依存しており、危険なコードに対する保護を我々に繰り返し求めてきていた」とこの提携を歓迎している。

 MSNを運営するMicrosoftは、WindowsXPにパーソナルファイアウォールを組み込んだが、アンチウィルスソフトは今のところ組み込んでいない。しかしながらアンチウィルスソフト企業との提携がしばしば噂に上っては消えており、Microsoftのアンチウィルス戦略、提携企業が注目される。

(2002/6/10)

[Reported by taiga@scientist.com]

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