■URL
http://www.dragri-fan.com/
http://www.ntt-at.co.jp/news/2002/release99.html (リリース)
NTT-ATの田崎社長
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「DRAGRI」はデジタルビデオやWebカメラなどで撮影した映像を素材にして、ビデオの中の物や人をつかんで動かせるイメージのコンテンツを作成できる映像加工ソフトだ。つかんで(ドラッグして)動かすので、「ドラッグモーションムービー」と名付けられている。素材となる映像を「DRAGRI」に取り込み、映像を見ながら動きの開始点と終了点を決め、動きの軌跡をなぞるようにしてガイドラインを設定すると、ドラッグモーションムービーが作成できる。取り込みから完成まで数分もかからずに完了できる簡単さが大きな特徴だ。また動画と異なり、希望の箇所で止めたり、繰り返すことが容易なため、決定的瞬間の静止画像を楽しんだり、スポーツのフォームの研究などにも向いているという。Javaに対応したWebブラウザーで再生でき、プラグインなどは必要としない。
「DRAGRI」はクリエイター向けにフル機能を装備した標準版(1万4,800円)と、ホームユース向けに特化した簡易版(4,980円)の2種があり、いずれもダウンロード販売の形で提供する。標準版は13日より「DRAGRI」のサイトで販売を開始し、7月1日からは簡易版も追加する予定で、初年度で合わせて1万本の販売を目標としている。また米国など海外に向けた展開も視野に入れているという。
NTT-AT代表取締役社長の田崎公郎氏は、「NTT-ATはもともとNTT関連の研究・技術を企業向けに紹介する役割を持っているが、通常だと研究者はどうしても技術指向になり、研究はできたが先端すぎて商品化が難しいという状況に陥りがちな面がある。『DRAGRI』では、研究者が自ら市場調査などリサーチを行ない、一般のお客さんに向けて、コストなどを考慮しながら技術をカスタマイズしていった点が大きな特徴」と述べた。またNTT-ATではソフト販売に合わせて、7月1日~9月30日まで「DRAGRI」を使ったオリジナルグリーティングカードを募集する「GRLグリーティングコンテスト」を実施し、普及促進を図っていく。
DRAGRIのサンプル。左のアヒルのようにシンプルなものから、地図の道筋をマウスで辿ると、ポイントごとの画像が表示される道案内(右)的なコンテンツも作成できる
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ゲストの元プロテニス選手・神尾米さんとDRAGRI開発者のNTT-AT・佐藤隆氏。神尾さんの動きをその場で取り込みDRAGRIで加工(右)。「ボールを打つインパクトの瞬間も簡単に捉えられるのがすごいですね」(神尾さん)
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(2002/6/13)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]