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http://www.idcjapan.co.jp/
IDC Japan株式会社は、ネットワークコンテンツ市場に関する調査レポート「ブロードバンド時代の国内コンテンツ配信市場予測 2001-2006」を発表した。
このレポートはネットワークコンテンツをストリーミングとダウンロードの2つに大別し、それぞれのコンテンツを種類ごとに分類、調査したものとなる。IDC Japanによれば、ADSLを中心とした国内のブロードバンド環境の急速な普及に伴なって、ストリーミングコンテンツ市場が今後大幅に成長すると見込み、ストリーミングコンテンツ市場が2001年の84.4億円から、2006年には1,680億円に成長するという。特にオンデマンド型コンテンツの伸びが著しいとし、2006年にはオンデマンド型がライブ型コンテンツの約6.6倍の規模になると予測している。
IDC Japanでは、ブロードバンド普及に伴ない映像コンテンツの供給が大幅に増加しているが、権利処理等の問題から、映像コンテンツのダウンロード販売が、現在のセルビデオやDVDにとって変わる可能性は少ないという。そしてダウンロードコンテンツが増えつつある音楽などとは異なり、映像コンテンツはストリーミング市場にシフトしていくだろうと予測している。またインターネットの動画広告については、現在はまだ試行的なレベルだが、「2003年以降に動画広告は本格的な立ち上がりを見せると考えられる。広告収入が確保できるようになれば、ストリーミングコンテンツ市場にとってビジネスモデルの確立が見えてくるだろう」(IDC Japan インターネット リサーチマネージャー 鈴木久美氏)としている。
(2002/6/13)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]