■URL
http://www.liquidaudio.com/company/press/2002/archive/07_13_02.asp
http://www.aent.com/
デジタル音楽配信技術の米Liquid Audioは13日、ホームエンタテインメントの米Alliance Entertainmentと合併することで合意したと発表した。買収は株式交換方式で行なわれ、Liquid Audioが新たに発行する普通株約4,620万株と、Alliance Entertainmentの発行済みストックオプションとワラントの全てと交換する。これにより、新会社の保有率はAllianceが約67%、Liquid Audioが約33%となる。
Allianceとの合併について、Liquid AudioのGerald Kearby社長兼CEOは「当社は1年間に渡り、可能性のあるパートナーと協議を行なってきたが、Allianceとの合併が当社株主に最も利益をもたらすと信じている」と説明。
Allianceは音楽CDやDVD、映画ビデオなどのホームエンタテインメント製品を全米5,000社の小売り店に供給している流通業者で、新会社はAllianceの物理媒体供給と、Liquid Audioのデジタルメディア配信技術や著作権管理技術を用いた電子媒体供給の事業を手がけることになる。
Liquid Audioは、デジタル著作権管理(DRM)機能を備えたデジタル音楽配信技術を開発/提供していたが、米Microsoftが「Windows Media」技術にDRM機能を組み込んだことから、Windows Mediaを採用する企業が増加、Liquid Audioの業績は悪化していた。2001年には米Broadview Internationalと契約し、買収合併や資本再構成、清算などの選択肢を検討していた。Liquid Audioの役員会は、Allianceとの合併が、株主にとって最大の利益をもたらす最良の選択肢だと判断した。
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(2002/6/14)
[Reported by 江藤浩幸]