■URL
http://www.ntt-infolead.net/
NTT情報流通プラットフォーム研究所は、100枚以上のWebページを3D空間に表示するGUI技術「InfoLead」を開発し、学術機関を対象に公開している。
InfoLeadは、簡単に言ってしまえば、複数のWebページのサムネール画像を高速生成して3D空間内に同時に表示するものだが、各ページの特徴に応じて表示する位置やサイズ、透明度などをカスタマイズできるのが特徴だ。
例えば、Webサイトの検索結果をInfoLeadで表示する場合に、外部ページへのリンク数という尺度をX軸(空間の左右方向)に、アクセス数をY軸(上下方向)に、最終更新日時をZ軸(前後方向)にそれぞれ割り当てたしよう。すると、網羅性の高いサイトほど右のほうへ、人気のあるサイトほど上のほうへ、新しいサイトほど手前のほうに大きく表示されることになる。さらに、各ページのトラフィック状況などのデータとも連携すれば、各ページ間のトラフィックの往来やその量を粒子の流れで表現することも可能だ。
ユーザーは、マウス操作などにより空間内における視点を自由に移動できるため、例えばより古い情報にアクセスしたければ、空間を奥のほうへ“クルージング”して行けばよい。見たいページのサムネールをクリックすれば、Webブラウザー上にそのページが開かれる仕組みとなっており、テキストによるリスト表示に比べて、より直感的に探しているページにアクセスできるとしている。
4月より公開されている実験サービスは、来年3月末まで実施される予定。今のところ学術機関のみが対象だが、9月頃をめどに一般にも公開する予定だという。NTTでは、検索結果やブックマークなどにおけるWebページの表示のほか、商品やオークションのカタログ、不動産物件情報などの検索などにもInfoLeadのGUI技術の活用を見込んでいる。
「ビジネスシヨウ2002 OSAKA」ではNTT西日本がInfoLeadを展示していた(左)。静止画ではわかりにくいが、星のように見えるのが各Webページ間のトラフィックを示す粒子の流れ(中)。パレットウインドウをクリックすることで、表示方法を2Dなどに変更することも可能(右) |
(2002/6/17)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]