【業界動向】

ストレージ関連11社が参加してSANの相互接続実験

■URL
http://www.tis.co.jp/news/2002/pdf/020618.pdf
http://www.softbankec.co.jp/press/020618_emtorage.htm

エントレージ・ブロードコミュニケーションズの長井正利代表取締役社長

 ストレージエリアネットワーク(SAN)の普及に向け、ストレージシステムの相互接続実験を進めている「B-cubeプロジェクト」は18日、広域イーサネットサービスを使用したディザスターリカバリーの実証実験を開始すると発表した。東京都内にある2カ所のデータセンター間におけるストレージのバックアップや複製、リモート管理の検証を12月末まで行なう。

 昨年10月に発足したB-cubeプロジェクトではすでに、4社のサーバー製品、8社のストレージ製品、5社のバックアップテープライブラリー製品を用いた混在環境における相互接続実験を行なっており、ダークファイバーによる広帯域ネットワーク上ではリモート環境でもローカル環境とほとんど性能差がないことを確認したという。

 今回の実験は、中継ネットワークをダークファイバーから100Mbpsの広域イーサネットサービスに変更して行なう。実際に商用サービスとして低価格化が進んでいる広域イーサネットを使って可用性とコストを検証する。江東区と府中市の施設間をパワードコムの広域イーサネット回線で結ぶ。

 プロジェクトの当初からの幹事会社であるTIS、エントレージ・ブロードコミュニケーションズ、東京エレクトロン、ブロケードコミュニケーションズシステムズ、ベリタスソフトウェアの5社に加え、アドテックス、サン・マイクロシステムズ、日本アイ・ビー・エム、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、富士通の6社が協力することになり、B-cubeプロジェクトの参加企業は11社となった。

(2002/6/18)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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