■URL
http://www.dmmv.de/de/7_pub/homepagedmmv/presse/content2787.cfm
http://www.fsm.de/
独のマルチメディア企業の業界団体「マルチメディアサービス提供者自主的自己規制協会(Freiwillige Selbstkontrolle Multimedia:FSM)」は14日、政府によるインターネット媒体のコンテンツに対する自主規制の導入に反対を表明した。
FSMは、400社を超える出版社、放送局、ネット関連企業が加盟している、独国のメディア業界の自主規制団体。各メディアのコンテンツについての自主規制についてまとめるほか、指針を示すなどの活動を展開している。
FSMが今回反対を表明したのは、独連邦政府がネットコンテンツの自主規制への政府介入を押し進めようとしていることに対するもの。独連邦政府は、近々予定されている青少年メディア保護法が施行される時点で、メディア企業に対して自主規制に関するライセンス取得義務を課すことを計画しており、実質的に政府が自主規制に介入することになる。
FSMは、すでに自主規制団体があるにもかかわらず、その存在意義を認めていない今回の連邦政府の措置に真っ向から反対している。また、自主規制の実質的な終焉により、コンテンツ監視費用が最終的にエンドユーザーへの負担という形でコストの高騰を招くと指摘する。
FSMは、18日に開催される青少年メディア保護法に関する公聴会で、すでにFSMがコンテンツ自主規制に対して実績があり、効果的に有害コンテンツを排除してきたことを説明し、今後もFSMに自主規制を任せるべきであることを説明する予定だ。
(2002/6/18)
[Reported by Gana Hiyoshi]