【事業計画】

米Amazon.comの顧客数拡大戦略~49ドル以上の商品を送料無料に

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 米Amazon.comは18日、送料無料となる価格対象をこれまでの99ドルから49ドルに実験的に下げること発表した。この「Free Super Saver Shipping」キャンペーンは3ヶ月から6ヶ月の間継続するとしており、送料無料となるのは米国内の一住所への発送に限られる。Amazon.comは2002年1月から99ドル以上の買い物をした顧客に対して送料無料サービスを実施していたが、今回の試みはこれを半額以下にする大胆なものだ。

 この決定についてAmazon.comの創業者・CEOのJeff Bezos氏は「Amazon.comは顧客のために価格を下げるために努力を重ねており、49ドルのFree Super Saver Shippingに対してどのように反応するか楽しみにしている。われわれはこれをずっと維持できることを期待している」とコメントした。

 Amazon.comは長い間赤字経営を続けた後に本業の書籍販売事業で黒字を達成、そして今年1月に発表された2001年第4四半期の決算発表では、一般会計原則に基づく決算で初めて黒字を達成することができた。しかし、Amazon.comは経営状態をより改善して成長を続けるために、書籍事業だけでなく、CD、DVD、家電、ソフトウェアなどさまざまな分野での売り上げを伸ばす必要がある。今回の決定は、書籍以外の商品の売り上げを伸ばし、顧客ベースを広げる狙いがあるものと考えられている。Amazon.comは最近になってCD、DVD、家電などのベストセラーの価格を値下げしている。

 今回のキャンペーンは、早くも米国内の利用者に反響を呼んでおり、特に家電、コンピューター周辺機器などが送料無料で購入できることに魅力を感じるユーザーが掲示板に書き込むなどしている。

(2002/6/19)

[Reported by taiga@scientist.com]

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