■URL
http://www.eaccess.net/jp/press/2002/pr020619.html
http://www.centillium.com/
新サービス「ADSLプラス」を発表する イー・アクセスのサイト |
イー・アクセス株式会社は19日、下り速度最大12MbpsのADSLサービス「ADSLプラス」の提供を10月より開始すると発表した。サービスは、6月下旬より拡大を予定している90局をあわせた563局舎で開始され、その後全国規模で展開する予定だという。なお、同サービスについては、5月8日に開催された事業発表会で概要が明らかにされていた。
「ADSLプラス」は、米Centillium Communications社が開発した新DSLチップを導入することにより大きく分けて4つの機能を追加する。
1つ目は、最大通信速度の向上。NTT局舎側の機器やモデムに新DSLチップやノイズに強いエラー訂正機能、「G.992.1 Annex C」の高速化オプションを採用することにより、最大8Mbpsから12Mbpsへの増速を実現する。ただし、局舎間距離などの問題により最大通信速度が向上しない場合もあるので、注意が必要だ。
2つ目は、最大伝送線路長の延長。これは、自宅のADSLモデムがNTT局舎と通信を開始する際に使用される周波数帯域を広げ、制御信号を多重化する新技術を導入することにより実現したという。これにより、ノイズ耐性を向上させ、従来のサービスNTT局舎からの線路長は約4~5kmが限界だったが、この技術により6~7kmに延長される。
3つ目の特徴は、全体的なリンク速度の向上。これは、現行の8Mbpsのサービスと比較して、線路長に関係なく、全区間において約100~500kbpsの速度を底上げする。
4つ目は、セキュリティー機能の強化となっている。新しく採用されるCentillium製の新DSLチップは、同社の「SecureDSL」コンセプトに基づき、ファイアウォールなどのセキュリティー機能をサポートするという。
なお、この「ADSLプラス」サービスは、現在提供されている最大8Mbpsとは異なったサービス体系となっており、またモデムの変更が必要となるため、現在8Mbpsのサービスを利用しているユーザーでも、各ISPでのサービス変更手続きが必要だ。現在のところ、新サービスに対応したADSLモデムは、従来の8Mbpsのサービスと同様にイー・アクセスからレンタルでも提供される予定とのこと。
「ADSLプラス」サービスの受け付けは、19日に対応を発表したBIGLOBEを始め、8月初旬より@nifty、ASAHIネット、DTI、Panasonic hi-ho、ODN、TTNet、コジマネットなどの各ISPで開始する。なお、BIGLOBEでは、8Mbpsサービスと比較して100円高い月額3,380円での提供を予定しているという。
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(2002/6/19)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]