【サービス】

文藝春秋、年刊論争誌「日本の論点PLUS」をネットで有料配信
~「Bitway」を通じて月額800円で提供

■URL
http://www.bunshun.co.jp/ronten/
http://www.bitway.ne.jp/

「日本の論点PLUS」のWebサイト

 株式会社文藝春秋は20日、同社が刊行する年刊論争誌「日本の論点」のインターネット版「日本の論点PLUS」の有料配信を開始すると発表した。配信は凸版印刷株式会社のコンテンツ流通サービス「Bitway」を通じて行なう。料金は、月額800円と日額250円の2コースがある。

 「日本の論点PLUS」は、毎年11月に発行される書籍「日本の論点」に掲載された論文などのコンテンツを元に、データの検索機能やユーザーが論文を投稿できるコーナーを設置するなど、Web特有のサービスが追加されて提供される。Webは、基本的に毎週木曜日に更新され、独自の論文などの掲載もあるという。

 サービス開始の現時点では、2000年~2002年版の3年間分の「日本の論点」に掲載された371論文がデータベースに収録されており、キーワードや筆者別、テーマ別などによって検索が可能となっている。今後、データベースを拡充していき、最終的には現在発行されている10冊分のデータを全てデータベース化する予定だという。

 「日本の論点PLUS」のサービスは、凸版印刷が1999年7月より提供しているコンテンツ流通サービス「Bitway」を通じて行なわれる。「Bitway」は、現在ISPやECサイト15社と提携しており、これらのISPなどを通じてユーザーにコンテンツの提供を行なっている。「日本の論点PLUS」も、「Bitway」を通じて各ISPのユーザーに提供されるが、課金はユーザーが加入している各ISPから行なわれる。

 凸版印刷の情報・出版事業本部Eビジネス本部長大湊 満氏によると、「現在『Bitway』では、コンテンツホルダー約80社のコンテンツ1万2,000アイテムを扱っているが、やはり人気があるのは『グラビア・アイドル系』がほとんどとなっている。今回、『日本の論点』のような“硬派”なコンテンツが加わることによって、新たな刺激が生まれると考えている」としている。また、文藝春秋の常務取締役上野 徹氏は、「今回、Web版の『日本の論点PLUS』が提供されることによって、書籍版『日本の論点』との相乗効果を狙っていきたい。年刊誌として8万5,000部発行している『日本の論点』の読者は、非常に目的意識を持った質の高い読者だと考えている。この優良な読者を持ったコンテンツを活かすために、Webでの提供も開始することにした。今後は、Web独自のコンテンツを充実させながら、書籍へも良い影響を与えていきたい」と語った。

文藝春秋常務取締役 上野 徹氏 凸版印刷の情報・出版事業本部Eビジネス本部長 大湊 満氏

◎関連記事
文藝春秋、「文春Web文庫」で文庫のダウンロード販売を開始

(2002/6/20)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.