【著作権問題】

米オンライン市民団体のEFF、デジタル著作権の啓蒙ゲームを公開

■URL
http://www.eff.org/cafe/drmgame/carabella.html
http://www.eff.org/cafe/drmgame/20020619_eff_drm_pr.html


「KaZaA」で曲を手に入れたものの、「著作権侵害」と「プライバシー情報の漏洩」でポイントを失ってしまった主人公のCaeabella。

 オンライン市民団体の米Electronic Frontier Foundation (EFF)と米Privacyactivismは19日、プライバシーやデジタル音楽の著作権について啓蒙するためのFlashゲーム「Carabella」を発表した。このゲームは、デジタル著作権管理技術やスパイウェア、データプロファイリング技術などによって、どのようにして権利が失われていくかを体験できるというものだ。

 ゲームのエピソード1「Quest for Tunes」は、Carabellaという主人公がプライバシーの危険や、まだ購入していない楽曲を使用することの脅威を避けながら、好みのバンドの楽曲を見つけていくというゲーム。楽曲を入手するためのさまざまな選択肢として、ダウンロード販売やオンラインCDショップ、P2Pネットワークの利用などが与えられるが、それぞれの部分でプレイヤーがプライバシーや楽曲を公正に利用する権利をいかにして失うかを体験できるようになっている。

 EFFのGwen Hinze弁護士は「我々はこのゲームを、音楽の公正な使用権利に関するデジタル著作権管理技術の影響力について、ユーザーに理解させるために制作した。デジタル音楽技術は音楽の多様性や利便性を高める一方で、デジタル著作権管理技術の利用拡大により、購入していない楽曲の利用を制限する効果もある」とコメントしている。

(2002/6/21)

[Reported by 江藤浩幸]

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