【業界動向】

米SMCとTI、802.11b互換で22Mbpsを実現するソリューションを共同開発

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http://focus.ti.com/docs/pr/pressrelease.jhtml?prelId=sc02115

 米ネットワーク機器大手SMC Networksと米Texas Instruments(TI)は20日、現在無線LAN分野で最も多く使われている802.11b規格と互換性を持ちながら、より高速でより広範囲のエリアをカバーできる無線LANソリューションを共同で開発することで合意したことを発表した。

 TIは、すでに802.11bネットワークと互換性を維持しながら22Mbpsで通信できるチップセット「ACX100」を発表している。また、SMCは一つのアクセスポイントでカバーできるエリアを30%近く向上させる「EZ Connect」技術を保有している。SMCでは近い将来にこの二つの技術を統合した無線LAN機器を市場に投入する意向だ。

 現在IEEEでは、802.11bの上位規格で54Mbpsの通信速度を同じ周波数帯で実現する802.11g規格の批准に向けて活動している。TIのチップセットはこの802.11g規格と互換性を持たず、独自の方法で802.11bの2倍のスループットを達成しているが、TIでは将来802.11g規格が批准されたときに、このチップセットを採用した製品が上位互換性を持たせられるようにすることを示唆している。

 これまで802.11b規格の無線LANを配備したものの、より高速に通信したいと願う利用者は、アクセスポイントをすべて入れ替えるか、現状維持で我慢する以外に方法がなかった。今回、SMCがTIのチップセットを採用したことで一部のアクセスポイントを交換して速度を上げるという選択肢が増えることになる。

(2002/6/21)

[Reported by taiga@scientist.com]

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