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富士通、Webアクセシビリティ指針を策定、同社サイトにも導入

■URL
http://jp.fujitsu.com/webaccessibility/
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2002/06/24.html (リリース)

指針のサイト
作例で分かりやすく解説
 富士通株式会社は、誰もが使いやすいWebページ制作をテーマとした「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」を策定、同社サイト上で公開した。

 従来Webページのアクセシビリティ(設備、機器、サービスなどを、身体に障害のある方や高齢者からも使いやすい形に整えていく思想、および利用しやすさの度合い。バリアフリー度とも)については、総務省や業界団体などから指針が提示されていたが、具体的な実現方法は制作者に任されていた。富士通では、国内外のWebデザイナーや有識者、ユーザーなどへのヒアリングを行ない、各指針の実現可能性と実現したときの効果などを検証。その上で、Web制作の観点から有効な49項目からなる指針を独自に策定したという。

 指針では、音声ブラウザーでの利用を配慮し、また弱視や上肢障害、高齢者などの傾向を踏まえたうえで、誰でも利用しやすいページを作るための注意点を分かりやすくまとめている。WAI(Web Accessibility Initiative)の「Web Content Accessibility Guidelines1.0」など既存の基準やガイドラインとの整合性を重視したという。内容は“ページタイトル”“画面の明滅”“キーボードでの操作”“画像のalt属性”など49項目に渡り、各指針について効果を示す解説と、具体的な実現方法や事例を付けているほか、実現性と効果の観点から、指針に3段階の評価も設定しているので、どの項目を優先すべきかを判断する目安にもなる。

 富士通ではまず国内の富士通関連各社の公開サイトへ適用を進めるほか、順次各国語版を作成し、全世界の富士通グループへの適用を推進していくという。すでに富士通の日本ポータルサイト、およびパソコン情報サイト「FMWORLD」が指針を適用したサイトつくりとなっている。また指針をサイト上で公開することで、他企業や団体などの参考となることを図っていく。

(2002/6/24)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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