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http://www.cloudmark.com/company/press/releases/2002-06-19.php
SpamNetインストール後のOutlook XP。ツールバーと「Spam」フォルダーが追加された。 |
米Cloudmarkは19日、P2P技術を使ってスパムメールを自動的に排除するWindows版「Outlook 2000/XP」用のアドインツール「SpamNet」ベータ版を無料公開した。同ツールは、ワンクリックでスパムを専用の「Spam」フォルダーに移動し、その排除率は75%にのぼるという。
同ツールは、ワンクリックでスパムを排除するたびに、その情報をSpamNetのコミュニティに報告する。これにより、SpamNetの他のユーザーは情報を共有してスパムを遮断できるようになる。また、ユーザーがあるメッセージをスパムではないと見なした場合、「unblock」ボタンをクリックすればその情報をコミュニティで共有できる。
SpamNetには「Truth Evaluation System」(TES)が組み込まれ、スパムであることが確認されたメッセージのみを排除する。SpamNetはコミュニティの成長につれて効果もあがるため、Cloudmarkは多数のユーザーが同ツールをダウンロードして、コミュニティに参加するよう呼びかけている。
Outlook用のアドインツールに加え、「Outlook Express」用のアドインツールも間もなく公開する予定で、その他のメールソフトにも順次対応する。
CloudmarkのCEOを務めるKarl Jacob氏は「当社の目的は、SpamNetによりユーザーがスパムを阻止するための最も簡単な手段を提供し、電子メール体験を改善することにある。数千万人ものユーザーの力を活用してNapsterのようなコミュニティを形成し、そのネットワークをスパムに対して有効に利用することを想像してみなさい」とコメントしている。
(2002/6/24)
[Reported by 江藤浩幸]