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米Narad Networks、既存のCATV網で100Mbps超を実現する通信システムを開発
~IBMと提携し、米国での普及を目指す

■URL
http://www.naradnetworks.com/pr_062402.html
http://www.ibm.com/news/us/2002/06/244.html

完成を報告するNarad Networksのサイト

 米Narad NetworksとIBMは、CATV網を利用して100Mbps超の通信が可能なシステムを開発し、CATV会社向けに提供すると発表した。Narad Networksが技術やシステムの提供を行ない、IBMがサーバー製品の提供やシステム構築を請け負う。

 このシステムはNarad Networksが、CATVの同軸ケーブル上にて、ギガビットイーサネットが利用できるハードウェアとソフトウェアを開発したことによって実現した。これにより、数Mbps~10Mbps程度の通信しかできなかったCATV網上で、従来と比較して20~50倍の100Mbps以上の通信速度を実現したという。

 同社はこの開発の成功に伴い、IBMと提携を行なった。この提携により、IBMのサーバー製品やサービスとあわせた総合システムとしての販売が可能になり、IBMのシステム構築サービスなどとも組み合わせて提供していくという。

 米国では、局舎間距離の問題などにより、DSLサービスの普及が遅れており、ブロードバンド化が遅れていた。しかし、「既存のCATV網を利用してブロードバンドが実現できるこのシステムは、ブロードバンドを待ち望む中小企業やホームオフィスユーザーに支持されるだろう」(Narad Networks)とのこと。

(2002/6/26)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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