【業界動向】

日本医療機能評価機構、病院機能評価の結果をWebサイトで公開

■URL
http://jcqhc.or.jp/

日本医療機能評価機構のサイト
 財団法人日本医療機能評価機構は、病院機能に関する審査結果を、インターネットで公開することを表明した。

 日本医療機能評価機構は、病院など医療機関の機能を中立的な立場で評価し、問題点の改善を支援する第三者機関として、1995年に厚生省(当時)、日本医師会、日本病院会などの出資で設立された財団法人である。同機構の実施する「病院機能評価」は、一般病院・精神病院・長期療養病院を対象に第三者評価を行なうもので、“病院組織の運営と地域における役割”、“患者の権利と安全の確保”、“療養環境と患者サービス”などのテーマに分かれた数百の項目を評価・審査するもの。病院の現状と問題点を明確にすることで問題改善を支援するほか、一定の基準を満たす病院に対して認定証を発行し、患者や社会からの信頼向上を高める効果もある。6月17日現在、全国に9,000以上ある医療機関のうち、695件が認定されている。

 同機構のWebサイトでは、これまで認定した医療機関の一覧を掲載していたが、審査結果については掲載しておらず、認定された病院などが自らのWebサイト等で独自に発表していた。これを同機構のWebサイトで一括して公開することで、患者や市民が評価を閲覧しやすくなり、病院の比較や選択の際に役立つことを期待しているという。審査結果は“個々の患者について、主治医・担当医をはじめとする責任体制が確立している”などの各項目を5段階の評価点でまとめた内容で、病院の同意を得ての公開となる。公開開始は9月1日からの予定だ。

(2002/6/28)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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