【コンテンツ配信】

Altnetを通じて200万件のメディアファイルがダウンロードされる

KaZaAのP2Pネットワークを用いた「TopSearch」の試験結果が発表

■URL
http://www.altnet.com/
http://www.kazaa.com/

 米Brilliant Digital Entertainment(BDE)傘下のAltnetは2日、検索サービス「TopSearch」について、初期運用試験の結果を発表した。これは、ファイル交換ソフト「KaZaA」に“寄生”するP2Pネットワークを使用したもので、今後のP2Pネットワークの商用利用を占う意味でも注目を集めていた。

 TopSearchは、コンテンツ所有者から料金を徴収し、KaZaAネットワークで検索結果の上位に表示するというサービス。これにより、多数のユーザーが上位に表示したファイルをダウンロードすることが期待できる。Altnetによると、運用試験を5月22日に開始して以来1カ月強で、Altnetを通じて200万件のメディアファイルがダウンロードされたという。

 現在、Altnetを通じて配信しているファイルの中で最も人気が高いのは、米InfogramesのTVゲーム「Robot Arena」の試用版と、EMI系列2KSoundsに所属するMaddWestの楽曲。Robot Arenaは毎週1万5,000件がダウンロードされ、無料の試用期間終了後に完全版を購入するユーザーが増えているという。一方、MaddWestのプロモーション曲は毎日5万件がダウンロードされている。

 AltnetはMicrosoftやTrymediaのデジタル著作権管理技術を導入し、コンテンツ所有者の著作権を保護してメディアファイルを配信している。これにより、コンテンツ所有者はユーザーと直接ライセンス関係を築いて、ファイルの利用ルールや価格の管理ができる。

 Altnetは今後数週間以内に、コンテンツ所有者がファイルの利用料金を徴収できる少額決済システムを導入し、運用試験を実施する予定だ。この新システムでは、コンテンツ所有者が価格や支払い用の口座、取り扱うクレジットカードの種類を指定できるようにする。

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(2002/7/2)

[Reported by 江藤浩幸]

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