【調査結果】

米国ネット利用者の4分の1が検索エンジンで自分の名前を検索~米調査

■URL
http://www.pewinternet.org/releases/release.asp?id=45

 非営利調査機関の米Pew Internet & American Life Projectは3日、「インターネット利用者にとって、検索エンジンは不可欠なツールになった」との調査報告を発表した。同調査によると、検索エンジンは医療情報や政府関連情報、宗教関連情報など、さまざまな情報をインターネットで見つけるための、最も人気の高い手段となっている。

 米国インターネット利用者の85%が、Web上の情報を見つけるために検索エンジンにアクセスしている。また、1日当たりの利用者数は、インターネット利用者の29%に当たる約3,300万人。1日に電子メールを使っている利用者の割合は52%で、検索エンジンの利用はこれに次ぐ2番目のインターネット活動となっている。

 1日に検索エンジンを使う利用者の割合は、男性が33%で女性の25%を上回っている。学歴別では、大卒利用者が33%で高卒の20%を上回っている。インターネットの経験年数では、3年以上の利用者が39%で、経験年数半年以下の14%に比べて頻繁に利用していることが明らかとなった。

 comScore Media Metrixの調査によると、1カ月当たりのユーザーの平均利用時間が最も長かったのはGoogle。2002年5月の調査で、Googleのユーザーの平均利用時間は25.9分だった。Yahooは平均10.8分で2位、MSNが平均5.9分で3位だった。

 一方、ユニークユーザー数が最も多かったのはMSNで、2002年5月のユーザー数は4,300万人。これは、Internet Explorerのアドレスバーにキーワードを入力すると、MSN Searchを利用するよう標準設定されているためと見られる。2位はYahoo!で3,800万人、3位はGoogleで3,600万人だった。

 興味深いことに、インターネット利用者の約4分の1が、検索エンジンに自分自身の名前を入力して、Web上にどのような情報が掲載されているか調べている。このような検索を行なっているのは、男性が30%に対して女性が24%、大卒が33%に対して高卒が24%、18~29歳の若者が29%に対して50~64歳の熟年層が20%だった。自分自身を検索した利用者の55%が、予想通りの情報を見つけたと答えているが、24%が予想以上に多くの情報を見つけ、16%は予想以下の少ない情報しか見つけられなかった。情報の正しさについては、76%が正確だと答え、17%は不正確だと答えている。

(2002/7/4)

[Reported by 江藤浩幸]

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