■URL
http://www.macromedia.com/go/home_news_0709_flcom
http://www.macromedia.com/software/flashcom/
米Macromediaは9日、コミュニケーション機能とアプリケーションを統合したサーバー「Macromedia Flash Communication Server MX」をリリースした。単体のソリューションとして、ストリーミングメディアやリアルタイムのコラボレーション作業、動画、音声、文字メッセージなどに対応する。さらに同サーバーでは、「Macromedia Flash MX」を初めとするMX製品シリーズや再生ソフトの「Macromedia Flash Player」の機能を活用できる。
同サーバーのストリーミングメディア機能により、ストリーミング動画/音声とモーショングラフィックを組み合わせたプレゼンテーションを提供できる。また、多数対多数の動画配信や、音声チャットなどを使ったメッセージング機能により、Webサイトにリアルタイムの対話機能を追加できる。さらに、リアルタイムのコラボレーション作業機能により、複数のユーザーがホワイトボードなどのデータをリアルタイムに共有できるようになる。
これらの機能を用いて、企業がWebサイトにストリーミングメディアやリアルタイムの対話機能を組み込み、製品のマーケティング情報や株式情報、オンライン学習、販売用の連絡情報などを提供できるようになる。同サーバーはオープンな開発プラットフォームとして設計されているため、カスタマイズや、既存のアプリケーションサーバーへの統合が容易だ。クライアントでは、Flash Player 6を使って動画や音声などのデータの送受信を行なう。Flash PlayerがPCに内蔵されたマイクや接続されたWebカメラを自動認識し、データを配信する前にユーザーに許可を求めるというしくみだ。
開発者には、同サーバーはFlash MXのオーサリング環境の拡張機能として提供される。この拡張機能には、新しいオーサリング機能やスクリプティング機能、デバッグ機能、ログインや多対多のチャット画面、ホワイトボード、ビデオ会議などのたコンポーネントが含まれている。また、Flash Communication Server MXは他のMX製品シリーズと連携するほか、Javaや「.NET」などに対応するアプリケーションサーバーなどとも統合可能だ。
Flash Communication Server MXのWindows版はMacromediaのオンラインショップでダウンロード販売されている。価格はパーソナル版が499ドル、プロフェッショナル版が4,500ドルから。なお、パーソナル版についてはMacintosh版もリリースされる予定。
(2002/7/10)
[Reported by 江藤浩幸]