■URL
http://www.amazon.com/webservices/
米Amazon.comは16日、同サイトの機能をWebサービスとして提供する「Amazon.com Web Services」の最初のバージョンを発表し、開発キットの無料配布を開始した。これにより開発者は、自由にAmazon.comのサービスをプログラミングできるようになるという。
このAmazon.com Web Servicesにより、開発者はAmazon.comの機能を使ったさまざまなアプリケーションが開発できる。Amazon.comでは例として、「Amazon.comが提供してるのとはまったく別のフォーマットに商品の詳細な情報を表示するWebサイト」、「Amazon.comアソシエートになりたい利用者が簡単に店舗を持てるようなアプリケーションの開発」、「インターネットのニュースヘッドラインに含まれる言葉から、関連する書籍を自動的に検索し、カタログにして表示するアプリケーション」などを挙げている。
Amazon.com Web Servicesでは、機能を利用するためのプロトコルとして「SOAP」か「XMLoverHTTP」を利用でき、これを使ってAmazon.comのデータベースを自由に検索し検索結果をXMLドキュメントとして受け取れる。開発キットはAmazon.comのサイトで無料配布されており、開発したアプリケーションからAmazon.comのWebサービスを利用するのも無料だ。Amazon.comではWebサービスとアソシエートプログラムの併用により、より大きなトラフィックを期待することも可能だとしている。
オープンソース運動やWebの標準化に注力しているO'Reilly&Associates社のCEOであるTim O'Reilly氏は「これは次世代プログラミング可能なインターネットに向けての著しい跳躍だ」とのコメントを寄せている。
(2002/7/17)
[Reported by taiga@scientist.com]