【訴訟】

米Cable & Wireless、CDN関連技術に関する特許侵害でAkamaiを訴える

■URL
http://www.cw.com/
http://www.akamai.com/en/html/about/press/press361.html

 米Cable & Wirelessは16日、同社が7月2日に取得したコンテンツ配信ネットワーク(CDN)関連の米国特許(特許番号:6,415,280)に基づいて、米Akamai Technologiesを特許侵害で米連邦地裁に提訴したと発表した。

 同特許は、Webサイトに最新情報のみを配信する方法や、CDNにおいて情報の重複を防止することでコンテンツ保存を最適化する方法などを記載した特許。訴状によると、Cable & WirelessはAkamaiのCDN製品「EdgeSuite」や、コンテンツの準備に用いるツール「Akamaizer」などが、同特許を侵害していると主張している。

 Cable & Wireless ServiceのExodus部門最高戦略責任者を務めるChris Albinson氏は「当社は、Akamaiが当社の知的財産権を認めるよう試みてきた。しかし、Akamaiは当社に対する複数の訴訟で応じてきた。Akamaiが当社に与えた選択肢は、当社が知的財産権を主張するために、Akamaiに対して適切なライセンス料金の徴収か、特許侵害製品の提供中止を求めるかだけだった」と訴えている。

 Akamaiは同日、Cable & Wirelessの訴えは根拠のないものだとの声明を発表。AkamaiのPaul Sagannow社長は「当社はこの特許の詳細を知っている。いわゆる『指紋』技術の別バージョンのサービスでは、地裁がCable & Wirelessの特許を侵害していないとの判決を下している。この新しい特許についても、当社は侵害していないと確信している」と反論している。

(2002/7/17)

[Reported by 江藤浩幸]

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