【業界動向 / 裁判】

独でも“ディープリンク”裁判が活発に〜検索エンジン会社に不利な判決

■URL
http://www.newsclub.de/prozess/

 独Newsclub.deは、いわゆる“ディープリンク”行為を行なっているとして、その行為の差止と損害賠償の請求を求めて提訴されているが、現在、著作権侵害で窮地に立たされている。

 ディープリンクとは、ニュースサイトに掲載された記事に直接リンクをはることで、例えば、キーワードを入力することで、世界中のニュースサイトから関連のあるニュースをリンク表示するサービスなどがこれに該当する。Newsclub.deは、ニュース記事をソートしたデータベースを作成し、それをベースにした検索エンジンを提供している。

 裁判では、まず2000年にベルリン地方裁判所に提訴された際に「検索エンジンは合法的な利用方法である」と認められた。しかし、その後同様にミュンヘン地方裁判所に提訴された時には、独著作権法違反によるNewsClub.deの権利侵害を認めた。その判決では、NewsClub.deは、原告(名称は伏せられている)のニュースデータベースを不当に使用しており、原告はその使用に対して使用料の支払いを請求できていないと認定した。12日にミュンヘン上級地方裁判所でNewsclub.deに対して出された判決では、ミュンヘン地裁の判決を支持し、ベルリン地裁の判決は認容できないと判示されている。

 同様の裁判としては、Paperboy.deがケルン上級地方裁判所で勝訴した後、最高裁で争っているほか、Net-Clipping.deがミュンヘン地方裁判所で勝訴している。また、1999年の判決では、baumarkt.deがデュッセルドルフ上級地方裁判所で勝訴している。このように、従来は、検索エンジンに有利な判決が出ていた。

 今後、最高裁でこの「ディープリンク」が合法かどうかが争われることになるが、仮に、外部からのリンクが非合法との扱いになると、インターネットの健全な発達が阻害されるだけに、今後は、最高裁がどのような判断を下すかに注目が集まってきそうだ。なお、他国の例では、今月、オンラインニュースの検索エンジンNewsbooster.comが、デンマークの裁判所より、ニュースソースへ直接リンクすることを禁止する仮命令が下されている。

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(2002/7/17)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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