【業界動向】

IIJとパワードコム、合併も視野にいれた事業統合の検討を開始

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http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2002/iij0718.html
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鈴木幸一IIJ社長(左)と
種市健パワードコム社長

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)と株式会社パワードコムは18日、広域イーサネットなどのデータ通信を中心に、両社の合併も視野に入れた事業運営の一体化の検討を開始すると発表した。2002年12月末には、具体的な統合内容をまとめる予定だ。

 今回の事業運営の一体化は、IIJとパワードコムのほかに、IIJ子会社の株式会社クロスウェイブコミュニケーションズ(CWC)が対象だ。IIJの鈴木幸一代表取締役社長は、「データ通信事業において、IIJ最大のライバルはパワードコム。IIJと電力系企業の組み合わせは水と油と思われるかもしれないが、お互いの特徴を謙虚に見つめあえばおのずと明確な解を導くことができる」とコメントした。

 IIJはこれまで独立系インターネット企業として経営してきたが、他社との提携・事業統合に舵を切ったことについて鈴木社長は、「IIJの歴史は100%持っていたシェアを失ってきた歴史だといえる。この時点で提携する理由は機が熟したからだ。新しい産業の変化に対応するためにはIIJの持つ高い技術力に+αなものが必要だった。通信業界におけるフェアな競争でNTTの対抗軸となれる提携相手がパワードコムだった」と語った。

 一方、パワードコムの種市健代表取締役社長は、「パワードコムは2001年10月に設立された新しい企業だが、ユーザーの希望するサービスの発展速度が予想以上に早く、組織改編などに取り組んでいた。本日の一部新聞報道には、ずいぶんと先の見通しを提出してもらった」と苦笑した。実際にパワードコムでは、2003年4月を目処に東京通信ネットワーク株式会社(TTNet)との合併話をすすめており、「IIJとの一体化についても、TTNetとの合併は前提として話し合いをしている」と語った。

(2002/7/18)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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