日本航空株式会社(以下、JAL)は22日、米Boeing社のビジネスユニットであるConnexion by Boeing(以下、CBB)と、航空機内でのインターネット接続サービスについて基本合意したと発表した。2004年中に長距離国際線でサービスの提供を開始する予定。
このサービスは、ユーザー自身が機内に持ち込んだノートPCやPDAを用いて、機内のインターネット接続環境を利用するサービスだ。サービス内容は、無料で利用できるものと、有料のものに分かれており、無料で利用できるサービスは、「機内に設置されているサーバーに、定期的に届けられる最新ヘッドラインニュースや天気予報等を閲覧するサービス」と、「機内サーバーに蓄積されているWebコンテンツの閲覧サービス」となる。また、有料サービスでは、衛星インターネット接続を利用して、ユーザーが普段利用しているメールやWebの閲覧が可能となっている。
特に衛星インターネット接続サービスは、CBBが提供する「Connexion by Boeing」を利用する。このサービスは、通信衛星経由でブロードバンド接続サービスを利用できるものだ。通信速度は1~4Mbpsとなっており、地上並の高速な通信を可能にしているという。Boeingでは、2001年6月に米American航空など大手航空3社の間と機内インターネット接続サービスについて提携しており、2002年後半よりサービスの提供を予定している。アジア圏では、JALが最初の導入となる。
JALの調査では、ビジネスユーザーのうちの6割が航空機内にノートPC等を持ち込んでおり、メールやインターネットの接続を希望しているという。また、このサービスと併せて「シェルフラットシート」や「PC電源」を利用することにより、さらに充実した航空機内でのインターネット環境が利用可能となる。
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(2002/7/22)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]