【調査結果】

世界のブロードバンド加入者が2002年には1.5倍の4,600万人に~調査結果

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http://www.instat.com/press.asp?ID=277&sku=IN020132IA

 米調査会社In-Stat/MDRは22日、世界のブローバンド利用に関する調査報告を発表した。調査結果では、Webに高速接続したいという需要が高まり、世界のブローバンド加入者数は2002年初頭の3,000万人超から2002年末には約1.5倍の4,600万人に増加すると予測している。しかし、世界の通信インフラの大半はブローバンド技術に対応しておらず、長期的な成長にとっては大きな問題となると指摘している。

 企業市場では、ケーブルモデムの普及率や導入率は低いと見込まれ、家庭市場がブロードバンド技術を巡る真の戦場となっている。米国では、ケーブル事業者がいち早く住宅顧客の大半にケーブルサービスを提供したものの、企業市場はほぼ対象外となっている。一方、DSLは企業市場へと進出するとともに、住宅市場では自己設置型のサービスパッケージによって事業を拡大している。

 世界のDSL加入者は2001年末には1,700万人で、最も普及したブロードバンド技術としてケーブルモデムに取って代わっている。地域別では、DSL加入者の伸びが最も高いのはアジア太平洋領域。一方、米国では、2002年初めにはケーブルサービス加入者は712万人で、DSL加入者の460万人を大幅に上回っている。衛星通信や光ファイバー、固定無線サービスなど、他のブロードバンド技術の利用者はほんの少数で、合わせてもブローバンド加入者全体のわずか5%を占めているに過ぎない。

(2002/7/23)

[Reported by 江藤浩幸]

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