■URL
http://www.metagroup.de/studien/
米Mercury Interactiveと独META Groupは、独インターネットバンキングサイト120カ所を対象に調査を行なった。それによると「独語圏(独、オーストリア、スイス)におけるネットバンキングの評価はそれほど高くない」とという。独ではネットバンキングサイトが顧客への対応に遅れが見られていることが浮き彫りになった形だ。
調査ではまず、120カ所のサイトについて、ウェブ自体の技術評価およびリーチ率など技術面での評価がなされた。調査は、Mercuryが中立を保つために予備的な知識なしに行なったという。調査方法は、独ミュンヘンおよびフランクフルト、オーストリアのウィーンおよびスイスのジュネーブの4カ所から30分おきにアクセスし、サービス内容を調査するといったものだ。調査項目には、サーバーへのアクセス時間、反応の最速および最も遅い時間の相違、操作性、ウェブサイトの容量などが含まれていた。
それによると、48時間(営業時間、96回測定)の間に、トップページが少なくとも1回不通になったサイトは、実に22.5%に上った。4カ所に1カ所は、顧客に対してスタート台さえも与えていないことになる。ひどいサイトになると、実に61回、すなわちおよそ3回に2回不通というのもあったという。また、顧客からの質問にもなかなか対応できていない、取引にかかる時間の差が激しいといった点も挙げられている。
このような状況となってしまった原因として、計画的なサイト運営ができていないことが挙げられる。行き当たりばったりとなっており、一見時流に乗っているようでいて、全体を見ると、全くバランスがとれない状態となってしまっているというのが現状のようだ。
(2002/7/24)
[Reported by Gana Hiyoshi]