■URL
http://www.paypal.com/cgi-bin/webscr?cmd=_ir-release&rid=317994
メールを使って個人間や個人と企業の間での支払いを簡単にできるようにするシステムで知られる米PayPalが、「オークション以外」の用途に使われることが多くなっていることが明らかになった。また、米国以外の利用も増加しつつある。
PayPalはオークションの支払い方法として定着しており、実際eBayのオークションの75%ほどがPayPalを支払い方法として選択できるようにしているという統計もある。しかし、PayPalが明らかにしたところによると、最近になって商品、サービス、その他資金の転送などといった用途にPayPalが使われることが増えているという。PayPalは2002年第2四半期に転送金額が11%増加したが、そのうちオークション関係の転送金額は7%の増加にとどまったのに対して、オークション以外の転送金額の増加は16%だった。結果としてオークション関係の転送金額のシェアは2002年第1四半期の61%から59%へと下落し、逆にオークション以外の転送金額は39%から41%へと増加している。なお、PayPalは、eBayによる買収が予定されている。
またPayPalが米国以外の地域でも受け入れられつつあることが明らかになった。2001年第2四半期にPayPalを使って転送された金額の内、米国以外の第三国を含む取引は全体の10%だったが、今年はその額が23%へと増加している。こうしたことを踏まえてPayPalがサービスを行なっている38カ国の中で対応している銀行や取引方法を増やすなど、サービスの向上に努めている。
日本でも最近イーバンクがPayPalと同じ種類の支払いサービスを始めており、日本国内でどのような利用方法が普及するのか注目される。
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(2002/7/29)
[Reported by taiga@scientist.com]