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米下院議員、小規模Webラジオ放送局の著作権使用料の免除を求める法案提出

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http://www.house.gov/inslee/tech_internetradio.htm
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 米下院議員のJay Inslee氏、George Nethercutt氏およびRick Boucher氏は26日、小規模なWebラジオ放送局の著作権使用料の免除を求める法案「インターネットラジオ自由法:Internet Radio Fairness Act」を、米下院司法委員会に提出したと発表した。

 インターネットラジオ放送の著作権使用料率については、米著作権庁の著作権仲裁使用料委員会(CARP)が2月、インターネット単独の放送で、1ユーザーに1曲配信するたびに0.14セントの使用料を徴収するという案を提案。しかし、米著作権庁は6月、CARP案に比べて半分の0.07セントに設定すると決定している。

 これに対し、議員3氏はこの決定には議会が改善すべき欠陥があると指摘。Inslee氏は「小規模なWebラジオ放送局には不当な負担となり、法律を改正しなければ、民衆がこれらの有用なサービスへアクセスする機会を失ってしまう」と法案提出の意図を説明している。

 今回の法案では、総売上高600万ドル以下の小規模企業に対して、著作権使用料の支払いを免除するほか、著作権使用料率を1976年の「著作権法」で定められた伝統的な基準に改正するよう求めている。また、一時的な録音(一日限りの録音)についても、著作権使用料の支払いを免除するよう求めている。

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(2002/7/30)

[Reported by 江藤浩幸]

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