【業界動向】

UDDIプロジェクトが活動をOASISに移管、バージョン3を発表

■URL
http://uddi.org/pubs/uddi_v3_features.htm
http://www.uddi.org/news/uddi_news_07_30_02.html

 企業間電子商取引向けディレクトリの業界団体「UDDIプロジェクト」は30日、標準化団体「OASIS」にUDDIプロジェクトの活動を移管すると発表した。今後、OASISがUDDI仕様の開発や関連する活動の管理を行なっていく。なお、現在運用中のレジストリは、運営企業が今後も運用を続けていく。

 UDDI(Universal Description, Discovery, and Integration)仕様は企業間電子商取引に使われる、企業名や製品名、Webサービスといった企業情報をデータベースに登録し、オンラインで検索可能にするもの。今後はOASIS管理の下、標準仕様としての開発が続けられる。

 UDDIプロジェクトは併せて、UDDI仕様の新版「UDDIバージョン3」を発表。OASISではこの新版を基に、開発を進めていく。新版では、セキュリティ機能の強化やXMLベースの電子署名への対応、Webサービス記述言語「WSDL」への対応強化、複数のレジストリへの対応、ローカルレジストリからのWebサービス登録機能への対応、新たな登録APIの採用、サービスやレジストリの変更内容を事前通知する機能の追加などが図られている。

 UDDIプロジェクトの移管について、OASISのPatrick Gannon会長兼CEOは「OASISは9年間に渡って標準仕様を開発し、企業での採用を推進してきた。我々はUDDIプロジェクトのメンバーを歓迎し、Webサービスにおいて中核となる標準技術の1つとして、UDDI仕様を発展させたい」とコメントしている。

(2002/7/31)

[Reported by 江藤 浩幸]

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