【調査結果】

有料オンラインコンテンツ市場が昨年比で155%成長~米調査

■URL
http://www.online-publishers.org/
http://www.online-publishers.org/opa_paid_content_report_final.pdf

 業界団体のOnline Publishers Associationは1日、有料オンラインコンテンツに関する米国市場の支出レポートを発表した。これは同団体の依頼でインターネット利用者動向を専門に調査しているcomScore Networksが実施した調査である。

 それによると2001年に米国消費者の有料オンラインコンテンツ支出額は6億7,500万ドルで、2000年に比べて92%の増加だったが、有料コンテンツへの支出額は今年に入って急増し、2002年第1四半期だけですでに3億ドルが支出されているという。これは昨年同時期に比べて155%増に当たる。

 有料オンラインコンテンツにはビジネス、音楽、芸能、出会い系などさまざまな分野があるが、ほとんどすべての分野で支出額が100%以上増加している。

 売り上げが増加した理由として有料オンラインコンテンツ利用者数の増加があげられる。2002年第一四半期の利用者数は昨年同時期に比べて530万人増えて1,240万人になった。米国のインターネット人口と比較すると2001年第一四半期に有料オンラインコンテンツを利用した人の割合が5.3%だったものが2002年第一四半期には9.2%に増加したことになる。

 現在米国の1,700サイトが有料オンラインコンテンツを提供していると推定されるが、その売り上げの85%は上位50サイトに集中している。また一人当たりの支出額は2002年第一四半期時点で昨年同時期に比べ46%増加している。さらに85%の有料オンラインコンテンツは購読制をとっており、バラ売りに対する支出額は15%にとどまった。

 有料オンラインコンテンツの売り上げが最も多かったのはRealNetworksの運営するストリーミングコンテンツの「real.com」、ついでWall Street Journalのニュースサイト「wsj.com」、出会い系サイトの「match.com」と続いている。

(2002/8/2)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com) ]

ほかの記事はこちらから

INTERNET Watch編集部internet-watch-info@impress.co.jp
Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.