【新製品】

日本SGI、デジタルアセット管理製品「SGI Infinite Media Library」発表

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http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2002/aug/infinite_ml.html

日本SGIの和泉法夫社長
 日本SGI株式会社は、デジタルコンテンツの制作・配信管理ソリューション「SGI Infinite Media Library」(以下Infinite ML)を、日本市場向けに開発・販売すると発表した。

 「Infinite ML」で提供するのは、デジタルアセット管理(Digital Asset Management、以下DAM)ソリューションと呼ばれる仕組みだ。DAMとは、デジタルコンテンツの制作、配信などを管理する機能だが、従来は制作や配信、課金といった過程ごとに異なるDAMを利用する場合が多かった。SGIでは、「Infinite ML」でコンテンツの制作・編集から配信、アーカイブ、課金までを統合して管理することを可能にし、さらにDRM(デジタル著作権管理システム)との連携にも対応したという。

 「Infinite ML」は、映画「Starwars」シリーズで知られる米Lucas Film社で利用実績のあるDAMソリューションのソースコードのライセンスを日本SGIが取得し、これをベースとして日本語化、および日本市場向けの機能追加などの開発を行なっている。具体的には、テキストから動画まで、多様なフォーマットのデジタルコンテンツを、オリジナルから変更を加えたものまでを含めて履歴管理ができるという。特に大企業向けに開発しているため、各地にコンテンツ制作チームが分散していたり、複数のプラットフォームを利用している場合でもシームレスな利用が可能なほか、アセット管理プロトコルによって、コンテンツ管理の安全性も高めている。また「Infinite ML」にメディア・クルーズ・ソリューション株式会社のMPEG-2対応DRMソリューション「Gibraltar」や、セーバー株式会社の携帯電話向けコンテンツ変換サーバー「mini-it」などと組み合わせることで、暗号化による著作権管理やモバイルに対応した配信も可能になるという。

 「Infinite ML」の初期導入費用は、コンサルティングやライセンスなどの費用を含め6,000万円から。日本SGIではISPや放送局など、デジタルコンテンツを大量に管理・配信する企業向けに展開する方向で、今後2年間で約30システムの販売を目標としている。

(2002/8/2)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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