【業界動向】

802.11bを使ってシリアルケーブルをなくすアダプター~米OTC Wirelessが発表

■URL
http://www.otcwireless.com/new/wiser.htm

 無線技術企業米OTC Wirelessは1日、RS-232デバイスをつなげるシリアルケーブルをなくすために代わりに802.11b技術を使うアダプターをベータテストしてることを明らかにした。この製品は2003年の第一四半期頃に日本でも発売予定だ。

 この新しい接続機器は“WiSER”と呼ばれ現在ベータテスト中である。シリアルポートにケーブルをつなげると物理的な制約が大きかったが、802.11b技術を使用することで360メートル以上の距離を無線で接続することが可能になるため、機器の設置場所などに自由が生まれることになる。また、このアダプターはシリアルポートに差すだけでドライバーなどをインストールする必要のないプラグ&プレイを実現している。対応しているOSはWindows、Mac、Linuxで、シリアルポートにつないでからPS/2、USB、あるいは付属のACアダプターで電源を確保する。

 OTC Wirelessでは最初のアプリケーションとして「双方向ホワイトボード」での利用を考えている。これまで双方向ホワイトボードを利用する場合、シリアルケーブルの物理的な距離の制約からコンピューターを設置する場所が限られていた。しかしこのアダプターを使うことで物理的な制約なくなり、ホワイトボードを設置する位置やノートパソコンへのインストールの手間などから解放されると考えている。

 OTC Wirelessでは米国、カナダ、英国のホリデーシーズン向けにOEM出荷する予定で、日本には2003年第一四半期頃に出荷する予定だとしている。

(2002/8/5)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]

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