【業界動向】

米国において初の大規模なIPv6サービスの展開

次世代インターネット研究の「Internet2」がネイティブIPv6を導入

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http://archives.internet2.edu/guest/archives/i2-news/log200208/msg00000.html

 米国における次世代インターネット研究開発コンソーシアムの「Internet2」は5日、バックボーンネットワーク「Abilene」においてネイティブなIPv6サービスを提供すると発表した。これにより、Internet2に参加する200以上の機関や、Abileneに接続する数千もの研究/教育機関が、IPv6サービスを利用可能になる。

 AbileneへのIPv6導入は、米国において初の大規模なIPv6サービスの展開となる。また、AbileneでのネイティブIPv6サービスは、米国の「ESnet」やフランスの「Renater」、オランダの「SURFnet」など、世界の研究/教育機関が既に導入しているIPv6を補完するものとなる。

 IPv6は現版のIPv4の後継となるプロトコル。IPv6の最大の特徴は、IPv4では32ビットのアドレス空間を128ビットに拡張し、広大なアドレス空間を利用可能にしたこと。このほか、ネットワークの自動設定機能やIPレベルのセキュリティ機能などを備えている。

 Internet2でバックボーンネットワーク計画のディレクターを務めるSteve Corbato氏は「ネイティブIPv6の導入により、Abileneは新しいアプリケーションの開発を支援するための最新ネットワーク環境として発展する。IPv6の導入は、過去30年間に渡るインターネットの展開を特徴付けた、スケーラブルな成長と革新を維持するために不可欠だ」とコメントしている。

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(2002/8/6)

[Reported by 江藤 浩幸]

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