【業界動向】

神戸製鋼ほか、資機材のBtoBサイト「tradefield」運営の新会社を設立

■URL
http://www.tradefield.com/

左からITXの横尾昭信社長、神戸製鋼の青木克規常務執行役員、ネットフィールドの渡辺宗人社長
 ITX株式会社株式会社神戸製鋼所橋本産業株式会社の3社は、共同でBtoB向け電子商取引の新会社「ネットフィールド株式会社」を設立した。11月より資機材電子商取引サイト「tradefield」の運営を本格的に開始する。

 ITXは日商岩井系列のベンチャー企業で、ITベンチャー企業のインキュベーションを主体とした事業を行なっている。同社と神戸製鋼、日商岩井の3社は、今年1月より企業が工場内で使用する“資機材”の調達支援を行なうサイト「tradefield」(トレードフィールド)の試験運用を展開しており、実用化のメドが立ったとして、「tradefield」を運営するための事業会社「ネットフィールド」を設立した形だ。

 「tradefield」は、バイヤー企業が既存取引先(サプライヤー企業および代理店)との社内システム接続(Web-EDI)によって購買業務の効率化を図る“EDI型”と、バイヤー・サプライヤーとも複数の企業間で取引を行なう“マーケットプレイス型”の、両方の長所を生かしたサービスを提供する。オンラインで複数のサプライヤーに見積もりを依頼する“相見積もりスキーム”や、仕様や予算を公開し、サプライヤーを公募する“公募スキーム”などに対応することで、これまで見積もり業務が複雑て高価格だった“仕様品・設備品”(バイヤー企業が要求性能を示し、サプライヤーが設計や機種選定を行なう品目)の購買コスト削減が可能になるという。

 「tradefield」は、商業運用開始時には神戸製鋼や花王、日立電線など約20社のバイヤーが参加し、サプライヤーは150社の参加を予定している。主な取り扱い対象はMRO(カタログ品)からポンプ・バルブ等の設備を含む機器、予備品、および製缶などの加工品で、随時参加企業、および品目を拡大する方向だ。ネットフィールドでは2006年までに「tradefield」へバイヤー約150社、サプライヤー約1万社の参加で約10億円の売上げ達成と、株式市場上場を目標としている。

(2002/8/6)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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