【業界動向】

バーコード規格管理のUCC、RosettaNetを吸収合併
~B2B標準規格を共同開発

■URL
http://www.uc-council.org/
http://www.rosettanet.org/

 サプライチェーン構築の標準化団体RosettaNetと、バーコード規格の管理団体Uniform Code Council (UCC)は5日、UCCがRosettaNetを吸収合併すると発表した。RosettaNetは今後、UCCの下部組織ととして運営を続ける。両者合併により、企業間(B2B)電子商取引の標準規格の開発と普及の促進を目指すとしている。

 UCCは現在、小売りおよび食品雑貨業界を中心に、23業種を対象にバーコードの策定、管理を行なっている。一方のRosettaNetは、電子部品や情報技術、半導体メーカーを中心とするハイテク業界に焦点を絞って活動を行なっている。両者は1998年以来、標準規格を導入する際の手順を統一化するためのプロジェクトで協力していた。

 両者合併の主たる目的は、XMLベースの標準規格やサービスに対応する業界の普及活動を通じて、B2Bの統合を加速すること。両者が統一的なアーキテクチャ環境を構築することで、さまざまな業界に向けてB2B標準規格の開発を共同で推進し、企業での導入を促進していく。

 RosettaNetの吸収合併について、UCCのTom Rittenhouse会長兼CEOは「当社のユーザー企業は常に、本当に効率的なサプライチェーンを構築するためには、十分な数の企業が導入する必要があると話している。RosettaNetとUCCがそれぞれの強みを補完することで、さまざまな業界に向けて標準規格を容易かつ迅速に導入できるようになる」とコメントしている。

(2002/8/6)

[Reported by 江藤 浩幸]

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