■URL
http://www.afghanwireless.com/
アフガニスタンのネット企業Afghan Wireless Communication Company (AWCC)はこのほど、首都カブールのIntercontinental Hotel内に同国初というインターネットカフェを開設した。AWCCは、インターネットカフェ開設を空爆後の復興の一ステップと捉えており、復興に必要な情報を入手しやすく、かつ、簡単に通信するために必要不可欠なものと位置づけている。
AWCCは、4月にGSM携帯電話サービスを開始している。このサービスは提供開始直後からかなりの人気で、インターネット関連のサービス提供も期待されていた。携帯電話での成功により、アフガニスタン国内の通信網がかなり整備されつつあるという。ネットカフェは首都を足がかりに、9月には各州の州都を初め主要都市でも設置される予定だ。
ネットカフェには、10台のワークステーションが設置され、ブロードバンドアクセスを提供している。開設直後は、国民全体というよりは、カブールに駐在するメディア記者やLoya Jirga(政府関係)のメンバーが国外と通信するのに役に立っているようだ。
なお、今回のネットカフェは、意外なところでも役に立っているという。アフガニスタンは1979年に旧ソ連の侵攻を受け、その際にかなりの難民が発生している。その後も難民は国内情勢が安定しない祖国に帰国することができず、肉親と離ればなれになっているケースも多い。ところが、今回のネットカフェ設置により20年ぶりに肉親と即座に連絡が取ることができるようになったとのこと。
(2002/8/7)
[Reported by Gana Hiyoshi]